パストラル・ハープ ミニストリーについて

パストラル・ハープ ミニストリーは、カトリック聖ベネディクト会の精神から多くの示唆を与えながら、独自に開発された「リラ・プレカリア」のプログラム内容を継承する組織です。
主にホスピス、病院、老人ホームでパストラル・ハープの演奏による奉仕活動を行なっています。

パストラル・ハープとは

病床にある方、様々な問題で悩み苦しむ方にハープと歌による「生きた祈り」を捧げます。
患者さんの側で、一対一で、心を寄り添わせながら奉仕します。
心のケアを必要としているすべての方に、音楽を通して、働きかけます。
音楽には、言葉ではなし得ない力があります。神様の愛で、人々の心に触れる力です。

祈りのたて琴(リラ・プレカリア) 

祈りのたて琴の目的はただ一つ。目の前にいらっしゃる方の尊厳、大切で尊い存在であることを認めることです。
その方の「魂・呼吸・息・Spirit ~ Breath」に敬意を払いながら、「あなたは愛されています。」とお伝えすることです。
「あなたは、あなた自身の生涯という旅路において、かけがえのない価値を持っておられる方です。」というメッセージは、その方の一生を完成させるのに必要な最も深い癒しになります。

パストラル・ハープ

パストラル・ハープは「パストラル・ケア(心のケア)」の分野に属しています。しかしながら、呼吸の緩和や痛みの軽減、不安が和らぐなど、の効果も実証されています。
ハープは持ち運びが可能で音色が非常に優しいという特徴があります。その音色は、身体的、精神的、霊的な苦痛を解放 する為に奏でられます。

事業内容

*音楽はこの地球の隅々にまで流れるエネルギーで、それは身体と心と魂を一つにまとめる力を持っている*
Boethiusの言葉(6世紀の神学者、哲学者)

研修講座

パストラル・ハープミニストリー研修講座は、ボランティア養成プログラムです。 受講生はハープと歌、の技術指導を受けながら、スピリッチュアルケアなどの心の学びを深めます。

社会への奉仕

社会への奉仕はパストラル・ハープミニストリーの真髄です。講座修了者は、ホスピスや施設の病床にある方、また、健康上の、あるいは心の問題で苦しむ方々の傍らでハープと歌による祈りを捧げながら奉仕します。 この働きの目的は、目の前にいるお一人、お一人に「あなたはそのままで価値のある大切な存在」だと伝えることです。利用する方の呼吸に注意を払いながら、ハープと歌を用いて共に時間を過ごします。

社会への教育活動

パストラル・ハープの働きはまだ日本では十分に知られていません。一般社会から幅広い理解と支援が得られるように演奏活動だけではなく、プレゼンテーションや講演会などの活動も行いながら、この働きを必要としている方々にパストラル・ハープをお届けできることを願っています。

活動の様子

習得した技術をホスピスや施設等の病床で実習します。
訪問を希望する方と、講座修了者との間のコーディネーターの役割も担います。

メンバー

パストラル・ハープ奏者をご紹介致します。

横山恭子

クラッシックギターを佐藤滋氏、佐藤峻氏に師事。藤井敬吾氏の講義を受講。 音楽理論・和声学を斎藤功一氏に師事。2005年に仙台バプテスト神学校を卒業後、音楽を通して多くの人に神のご愛とやすらぎを届けたいと願い、演奏活動を行う。 2010年に「祈りのたて琴」の研修講座に入学、2012年に卒業後ホスピス、病院、老人ホームでパストラル・ハープの演奏による奉仕活動を行なっている。

音楽に看取られて

私達が出逢ったストーリーをご紹介します
佐藤さんはこう頭癌で手術され、声が出せないため筆談で話してくださいました。演奏が終わると、しばらくの沈黙の後で「イギリスに旅をしていました。私の心はとても安らかでした。」と弱っているため文字はふらふらでしたがノートに書いて見せてくださいました。

佐藤 浩二さん(仮名)

佐藤さんはピンクのパジャマがとても似合う可愛い女性でした。癌の末期を迎えておられました。彼女は両手を胸の前で組み、ハープを聞いていました。呼吸はとても穏やかで、お顔も苦しそうには見えませんでした。演奏が終わると「とても幸せな気持ちになりました。」と静かに話してくださいました。

佐藤 瞳さん(仮名)

病室に入ると娘さん二人が同席しておられました。阿部さんの呼吸はかけてある毛布がかすかに動く穏やかな呼吸でした。演奏が始まりしばらくすると、娘さんが静かにティッシュで涙を拭いていました。演奏が終わり少ししてから、娘さんは私に「母の最後の時に一緒にここにいてくださり、ありがとうございました。」と言ってくださったことが忘れられません。

阿部 智子さん(仮名)

お知らせ

宮城大学看護学群の学生向け講義

10月15日(火)、パストラル・ハープ ミニストリーメンバーの牛坂朋美が宮城大学看護学群の看護学生向けに緩和ケアの講座として「パストラルケアとしてのパストラル・ハープ」の講義を行いました。

ご支援について

パストラル・ハープ ミニストリーの活動は皆さまからのご寄付で成り立っています。
「パストラル・ハープ ミニストリーをサポートしたい」と思われましたら、よろしければ以下に示す方法でご支援をお願いいたします。


【寄付の送金方法】
振替用紙に必要事項をご記入の上、郵便局窓口からお振込ください。

ゆうちょ銀行
店名:八ー八(読み ハチイチハチ)
店番:818
預金種目:普通預金
口座番号:4450569
パストラル・ハープ ミニストリー

※この事業は「公益財団法人正力厚生会」「みやぎ生協福祉活動助成金」から助成を受けています。

お問い合わせ

【お問い合わせいただく際の注意事項】
お客様からいただく個人情報は、お問い合わせ・ご質問への回答、情報提供のために使用させて頂きます。
お問い合わせの内容によっては、電子メール以外の方法で回答を差し上げる場合がございます。
ご回答までに数日要する場合や、ご質問によってはお応えできかねる場合もございます。予めご了承下さい。

必須お名前

必須メールアドレス

任意会社名・団体名

任意電話番号

必須ご相談内容

必須メッセージ内容